概要
pacmanを使ってパッケージ管理を行う際のオプションをメモしておく。主に自分用。
動機
pacmanはArch LinuxやMSYS2で使用するが、それほど頻度は高くないために忘れてしまいがち。
いくつものパッケージマネージャを使っているので、オプションを混同して覚えてしまってるときがある。
pacmanのmanは親切なので読めば大体分かるが毎回読んでると時間が足りない。
目次
ユースケース
パッケージを検索する
インストール済みのパッケージを検索する
パッケージが既にインストールしてあるかどうかを見たいときに使用する。
この場合に使用するのは-Q
オペレーション。これに-s
オプションを付与する。
pacman -Qs 検索するパッケージ名
リモートリポジトリのパッケージを検索する
インストールを行いたいがパッケージ名が分からない場合や、リモートリポジトリに存在するのかを調べるときに使用する。
リモートリポジトリの検索は-S
オペレーターを使う。
pacman -Ss 検索するパッケージ名
パッケージをインストールする
パッケージのインストールは-S
オペレーションを使う。
直近で-y
オプションを使ってデータベースを更新しているなら、-y
オプションを省略してもよい。
pacman -Sy パッケージ名
パッケージを削除する
パッケージの削除は-R
オペレーションを使う。
依存するパッケージも合わせて削除するなら、-s
オプションを指定する。
pacman -Rs 削除するパッケージ名
インストール済みのパッケージを更新する
パッケージを最新化したい場合に使う。
-S
オペレーションを使用する。-y
オプションでマスターパッケージデータベースを更新し、パッケージの更新を指す-u
オプションを使う。
-u
オプションは2つつけることができ、その場合はダウングレードを許可する。安定版よりもバージョンが高いテスト版などを使用しているときで、安定版に戻したい場合に使用する。
pacman -Syu
Arch Linuxでは、キーリングが更新されている場合を考慮し、以下のようにキーリングの更新をした上でパッケージを更新するとよい。
pacman -Sy archlinux-keyring && pacman -Su
その他
パッケージキャッシュを削除する
インストールに使われたパッケージファイルは、キャッシュディレクトリに保存されている。
このパッケージファイルがストレージを圧迫するので、たまに消してあげるとよい。
-c
オプションは、1個指定すると使ってないパッケージファイルを、2個指定するとすべてのパッケージファイルを削除する。
pacman -Sc
誰からも参照されていないパッケージを検索する
以下のように実行する。
pacman -Qtd
検索したパッケージを削除したい場合は、以下を実行する1。
pacman -Rns $(pacman -Qtdq)
その他(実行環境依存)
Arch Linuxのキーリングの更新
pacmanの仕組み上、キーリングに登録されたGnuPG鍵の最新化が必要。
pacman -Sy archlinux-keyring